ごあいさつ

 本会は明治41年(1908年)、当時予科の英語教授であった文豪有島武郎先生を中心に、美術を愛する学生数名で創立した美術団体で、第1回展は札幌市の有形文化財・偕楽園精華亭(北6条西7丁目)で行われております。記録によりますと、賛助作品合わせて200余点、全て水彩画であったということです。その後も会展は毎年続けられ、学生の作品のほか著名な画家の作品も参考展示して、北海道の美術の発展に大きく貢献したことは周知のところです。大正3年、有島先生は油絵の処女作「春」他3点も展示しておられます。このように古い歴史をもつ会ですが、学生の卒業、入学によリメンバーは毎年入れ替わり常に新しい会とも言えます。

今回は百周年を記念して学生会員を中心に、全国のOBも協力して合同展と致しました。また、歴史的作品や資料の展示も行っております。百周年記念展にふさわしい、フレッシュな力作の数々が並べられますことを期待すると共に、皆様の暖かな御高評を賜われば幸甚に存じます。

北海道大学美術部黒百合会 百周年記念事業

  実行委員長 八鍬 利郎


    北大美術部黒百合会百周年記念展
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